2013年10月14日

松本ウィンザーチェア講習会そのB

5日曇り。

朝9時に花月のロビーに集合。
車にて、会場の長野県工業技術総合センターに移動。
本日の参加者は昨日の参加者20名も合わせて約60名。
長野県に限らず、全国からいらしたようです。

会場に到着すると、『ウィンザーチェア大全』に掲載されている
村田新蔵氏のコレクションのウィンザーチェアが27脚ほど展示されており、圧倒されました。

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その他にも、個人作家さんの作品も展示されました。
いずれも昨日同様、触れたり、座ってみたりと
皆さん、多いにその質感を試されていました。

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講習会のタイムテーブルは以下の通りです。
午前10時〜
第1部 島崎信先生
「ウィンザーチェアの歴史とその背景・椅子の歴史におけるウィンザーチェアの重要性・日本独自に発展したウィンザーチェア」
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午前11時30分〜
第2部 村田洋子さん
「村田コレクションについて」(コレクションの1部の椅子を展示)
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午前12時〜
昼食・休憩
(休憩時間中「村上富朗のサックバックチェア」DVDを見ていない人のために上映)

午後1時〜
第3部 山永耕平先生
「ウィンザーチェアの製作工程と道具」

午後2時30分〜
第4部 西川栄明氏
「国内に所蔵されている名品解説とイギリス訪問報告」

休憩

午後3時30分〜
第5部
「木工家によるウィンザーチェア」
(村上富朗氏、デニス・ヤング氏、小島優氏、横山浩司氏、FDY家具デザイン研究所 参加木工家によるお話し。
村上氏は2年前にお亡くなりのため、ご友人である谷さんがお話されました。)
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午後5時終了。
ですが、実際には時間オーバーでした(笑)

内容は非常に濃厚で、お話を聞いているだけなのに満腹でした。
一生懸命講義を聞き、ご質問される木工家の皆さんのお姿に私も刺激されました。
それぞれのフィールドで頑張っておられます。

今回の内容にご興味のある方は、先の「松本ウィンザーチェアその@」に記載しました、
『ウィンザーチェア大全』をご一読ください。

イギリスに始まり、アメリカ、そして日本で独自の発展を遂げ、
現在でもたくさんの木工家や愛好家に愛され、作り続けられている。
そんなウィンザーチェアはとても魅力的です。

私が、このような素晴らしいウィンザーチェアをはじめに拝見できたことはとても光栄です。
この機会を下さった谷さんには本当に感謝しております。
この場をお借りして改めて、御礼申し上げます。

また、講義をしてくださった
島崎先生、山永先生、西川氏にも御礼申し上げます。


今後の『民藝』の編集に活かせる機会が得られ、本当に良かったと思います。
この度のたくさんの人の出会いにも感謝です。


終わり。

                                                                                    
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2013年10月10日

松本ウィンザーチェア講習会そのA

4日午後。
松本市の天気はうす曇りでした。
 
5日の講習会に先駆け、
松本民芸生活館(通常非公開)の見学を行いました。
4日の参加者は木工家と木工研究家の方など20名が参加しました。
(松本ウィンザーチェア講習会そのAで記載した島崎先生、山永先生、西川氏も参加。先生達は松本民芸家具の工場もご見学。)

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こちらの松本民芸生活館は、かつて松本民芸家具の職人が寝起きした生活の場です。
現在は池田三四郎先生が集められたコレクションと松本民芸家具で製作された年代物の椅子が並んでいますが、
朝のお掃除は現在でも職人さんによって行われているそうです(ちなみにお湯は使用禁止だそう)。
今日ではなかなかない習慣です。

内部写真は撮影することができませんでしたが、
松本民芸家具 常務の池田素民氏のご案内に加え、実際のお宝の椅子に触れ、座ることができるということで、
参加者の皆さんは、実際に座った感触を確かめたり、どこで作られたものなのか、素材は何かなど様々な質問をされていました。
なかには、濱田庄司がスペインで購入した「ゴッホの椅子」と呼ばれる椅子もありました。
この椅子を研究されておられる参加者の方は、とっても嬉しそうで印象的でした。


見学終了後はホテル花月さんにて懇親会が行われました。
松本といったら、民藝といったら「花月」さん!
というくらい有名なホテルです。
ロビーには我々の『民藝』紙も置いて下さっていました。
ありがとうございます!

お料理も大変美味しく、参加者の皆さんは
お互いの交流の場として、思い思いの時間を過ごしておられました。

2時間程、お料理を頂いた後、
黒田辰秋先生が魅了された「ゴッホの椅子」の製作風景をの映像を拝見しました。
先生がスペインに赴きご自分で撮影された映像と、先生がご自分の作品製作をされている映像を拝見いたしました。
※注 黒田先生が製作されていたものは「ゴッホの椅子ではなく、棚でした。

鑑賞終了後には
黒田先生の未完成の作品の一部も登場し、
どのような仕組みでどのように製作しているのか、皆さん熱心に観察しておられました。

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(谷進一郎さんが手に持っておられるものが黒田先生のものです。)

4日は、午後からではありましたが、
大変濃厚な時間を過ごすことができました。
木工初心者の私にも、専門家である皆さんは私のつたない質問にも丁寧にお答え下さり、
これまでより木工に興味が湧きました。
たくさんの専門家に囲まれ、大変勉強になりました。

5日はまた次回。

つづく。


                                                                                    
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posted by mingei at 17:25| その他

松本ウィンザーチェア講習会その@

10月4日─5日の二日間で松本に行ってきました。
これから3回に分けて松本のブログを更新して行きたいと思います。
よろしくお願いいたします。

今回の目的は、4日午後からの松本民芸生活館の見学と5日に長野県工業技術総合センターにて開催された
「信州木工会木工研究会主催 ウィンザーチェア講習会」に参加するためでした。

お話しの始まりは、今回の企画、運営を行った木工家の谷進一郎さんから参加のお誘いをいただいたことがきっかけでした。
「木工家の方ばかりですが、ぜひいかがでしょうか」とのお話しに少し不安はありましたが、
思い切って参加させていただきました。

今回の参加は、今年の4月に出版された『ウィンザーチェア大全』を読んでくることが前提条件でした。
こちらの書籍です。
↓ ↓ ↓ 
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今回の講習会には、この本の著者である島崎信先生(武蔵野美術大学名誉教授)、
山永耕平先生(FDY家具デザイン研究所主宰)、西川栄明氏(編集者・椅子研究者)が講師として参加されました。

(※こちらの書籍に関しての紹介文を西川氏にご執筆いただき、本年度『民藝』6月号 「濱田庄司記念益子参考館 再建記念特集」にて
掲載させていただいております。よろしければそちらもご覧ください。)


私も拝読いたしましたが、ウィンザーチェアの歴史や成り立ち、ウィンザーチェアの名品紹介、
種類ごとの製作の工程など読みごたえのある内容です。
専門的な部分もありますが、図版として持っておきたいと思う1冊です。

4日の内容はまた次回に。                                                                                   

                                                                        つづく                                                                                  


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posted by mingei at 14:34| その他

2013年09月12日

30周年記念「愛染忌」9/13-15にいろいろなイベントが開催されます。

棟方志功の命日に合わせて毎年行われている「愛染忌」が今年30周年を迎え、南砺市福光の「棟方志功記念館 愛染苑」を中心に各所で様々なイベントが開催されます。9月13日から15日まで。

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http://www.tabi-nanto.jp/fukumitsu/info/post_15.html


私も先日、福光の近く、城端に参りました。
夏の暑さも一段落し、田んぼの稲穂も黄色く色づいていました。

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(M)
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2013年05月03日

『民藝』5月号「外村」特集紹介の『少年民藝館』

『民藝』5月号では、外村吉之介の名著『少年民藝館』より、素敵な写真とその本にまつわる心温まるお話を掲載させていただきました。

『少年民藝館』は、少年少女のためにわかりやすく書かれたもので、「民藝」をこれから学ぼうと思っている大人の方にも手に取りやすい一冊になっております。

ものの魅力がたくさん詰まった本です。

筑摩書房から現在も発売されております。
ぜひこの機会に、どうぞ。定価4,200円。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480857965/

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(M)
posted by mingei at 15:02| その他

2012年11月27日

益子町、セント・アイヴスが友好都市を締結しました。

9月20日、濱田庄司とバーナード・リーチが英国セント・アイヴスに登り窯を築いた縁で、栃木県益子町と英国セント・アイヴスは、友好都市を締結しました。

セント・アイヴスにて、益子町、セント・アイヴス両町長が出席し、調印式典が開催されました。
今後、両町は相互の交流を続け、次世代につないでいく活動をしていくそうです。

ちなみに、セント・アイヴスに濱田とリーチが築いた登り窯には、松林之助という窯業技術者も大きく関わっております。
その時の濱田・リーチとの交流やエピソードについては、『民藝』平成24年9月号から12月号まで「バーナード・リーチの窯を建てた男―松林之助の英国留学」として4回にわたり掲載しておりますので、ご興味をお持ちの方はぜひご一読ください。  (M)

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セント・アイヴスのロン・チューリー町長と益子町の大塚朋之町長
posted by mingei at 15:22| その他

2012年08月05日

リーチ工房訪問ツアーのお知らせ

暑い日が続きますが、民藝館はリーチ展を8/26まで絶賛開催中です。

そんななかリーチ展関連情報です。
9/28から10/6まで、「英国陶芸作家&リーチ工房訪問ツアー」が行われます。

バーナード・リーチや濱田庄司らの尽力で創設されたリーチ工房、リーチが過ごした風光明媚なセント・アイブスの自然、各種博物館・美術館の見学、現在英国を中心に活躍する陶芸作家などを訪ねる旅です。

9日間の日程で、イギリス陶芸に造詣の深いギャラリー・セントアイヴスのオーナー、井坂氏が同行しご案内されます。

ご興味のある方はぜひ。詳しくは、ギャラリー・セントアイヴスHP
をご覧ください。

ギャラリー・セントアイヴスHP
http://www.gallery-st-ives.co.jp/


余談ですが、『民藝』9月号にリーチ工房の窯作りに尽力した松林之助とリーチ・濱田との交流についての文章が掲載される予定です。

(M)
posted by mingei at 11:38| その他

2012年07月16日

DVD「リーチ・ポタリー1952」発売。

現在、日本民藝館では「バーナード・リーチ」展が開催されていますが(8/26まで)、ちょうどタイミング良くリーチ・ポタリーの1952年の映像がDVDとして発売されました。

「リーチ・ポタリー1952 陶芸家バーナード・リーチの工房」と題して、バーナード・リーチが実際に仕事をしている様子や、当時ポタリーで行われていた一連の仕事(土作りから成形、窯焚き、製品発送まで)が描かれています。

その解説には、なんとバーナード・リーチの肉声と1950年から52年までリーチ・ポタリーで働いていたウォーレン・マッケンジーによる肉声が2パターンで入っています。

リーチの考え、思想なども随所で語られています。

税込4725円です。

日本民藝館売店等でお買い求めいただけます。

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ちくま書房から、館蔵のリーチ作品図録も発売されました。こちらもぜひ。

(M)
posted by mingei at 17:13| その他

2012年01月12日

H.I.S.「民藝の旅―益子編―」(1/28出発)のお知らせ

このたび、日本民藝協会監修・栃木県民藝協会協力で、
H.I.S.企画「民藝の旅 『手仕事の日本』を見直そう―益子編―」が1/28に実施されます。

東京新宿を8時に出発、益子陶芸美術館「濱田庄司スタイル展」や益子参考館、益子焼窯元、藍染工房、民芸店等を見学し、20時頃新宿に戻ってくるコースです。(お昼付、入館料や見学料金はツアー金額に含まれます。)

ぜひご参加ください。

日時 1月28日(土)8時新宿発
価格 12,800円(税込)

締切は、出発日前日の27日までです。

詳細は、H.I.S.の
「民藝の旅『手仕事の日本』を見直そう(益子編)」のページをごらんください。
(→
こちらをクリック)。


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(M)
posted by mingei at 10:35| その他

2011年04月15日

吉田正太郎氏ご子息が日本民藝館に来館されました。

『民藝』3月号では、自宅書斎を黒船館と命名し様々なものを蒐集した吉田正太郎(1887-1971)、また慶應幼稚舎長を務めた小五郎(1902-1983)兄弟を紹介しました。
本日、正太郎さんのご子息(大正12年生まれの89歳だそうです。とてもお元気。)が来館し、日本民藝館名品展をゆっくり鑑賞されました。

その方は、学生時代に小五郎さんのお宅にも一緒に住んでいたそうで、当時のお二人の様子を熱心に語っておられました。

息子さんは、父である正太郎さんを「心を売るような人ではなかった」、叔父である小五郎さんを「裏表のない明快な文章を書いた」と語られました。

そういった性格からも、柳先生は彼らへ深い信頼を置いていたんだろうと思います。2人との書簡も3月号に掲載しています。

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『民藝』3月号は、日本民藝館売店、日本民藝協会ホームページなどで購入可能です。
(M)
posted by mingei at 17:01| その他

2011年04月08日

義援金募集のお知らせ

 この度の東日本大震災に関し、被災地及び民藝関係諸団体の復興を支援するため、義援金を受け付けております。本協会で取りまとめ、日本赤十字社、及び被災された民藝関係諸団体にお送りいたします。ご協力のほど、よろしくお願いいたします(お振込みの際には、お手数ですが振替用紙に「東日本大震災義援金」とご記入ください)。
 ご送金先やご寄付者等の報告は、後日『民藝』誌上にて掲載予定です。

 (受入口座) 郵便振替00190−2−39808 口座名・日本民芸協会


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2011年03月15日

東北地方太平洋沖地震に対する状況について

このたびの震災にあたり、東北各地、被災された皆様にお見舞い申し上げます。

東北各地の民藝協会の事務局の方々には連絡をとることができ、ひとまず安心しておりますが、まだまだ復旧までは時間がかかるそうですので心配しております。

日本民藝館は幸い収蔵品は無事ですが、19日の土曜日までは休館です。

我々日本民藝協会事務局は、無事に業務に当たっております。
不都合もあるかと思いますが、何かございましたらご連絡いただければと思います(お問い合わせはこちら)。

関係各位におかれましては、何卒よろしくお願いいたします。
posted by mingei at 16:34| その他

2011年02月10日

「『宗悦忌』俳句大賞」募集のお知らせ

昨年、柳宗悦50回忌を記念して行われた「『宗悦忌』俳句大賞」が、今年も開催されます。
「俳句づくりをとおして柳宗悦を顕彰し、手仕事文化の振興をはかります」、と趣旨が述べられております。
昨年は224句寄せられ、大賞1句、特選5句、入選20句が選ばれました。

昨年の大賞作品
「宗悦忌 緯(ぬき)のシャトルの すべる音」

皆様、ぜひご応募ください。

―応募要項―
 内容   季語「宗悦忌」を使った作品、または手仕事を詠んだ作品
       (宗悦忌は夏の季語、柳宗悦忌日昭和36年5月3日)
 投句   2句1組で何組でも可(郵便封書かFAXにてお送りください)
 投句料 無料
 締切日 平成23年3月3日(木)
 賞    大賞1点、特選賞5点
 発表   平成23年5月3日(火)
 主催   秋田手仕事文化研究会
 応募先 〒010-0925 秋田市旭南1丁目6-5海青舎内
       秋田手仕事文化研究会「宗悦忌」俳句係
 電話   018-862-8529
 FAX   018-863-9979

日本民藝館の庭では、紅白の梅が見頃です。
(M)
posted by mingei at 16:28| その他

2011年01月30日

ちくま学芸文庫『柳宗悦コレクション1 ひと』

今朝の東京は寒いですが、すっきりといいお天気。富士山も空気が澄んでいてくっきりと見えました。しかし、日本海側は大雪、九州は火山噴火による被害を受けておられます。地元の方のご苦労は並大抵のものではなく、自然の脅威を思い知らされます。

昨日、民藝館に見えた長崎にお住まいの方は、諫早湾の干拓問題に関わられている方。
その方は「我々人間は自然とうまく付き合っていかなければいけない。それは民藝とも深く結びついていると思う」とおっしゃっていました。
その夜、ちょうど家に帰るとNHKで諫早のことが放映されていて、抱えている問題をより明確に知るところとなりました。

さて、日本民藝館監修の出版物が刊行されています。

ちくま学芸文庫『柳宗悦コレクション1 ひと』(税込1470円)
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岩波文庫や講談社学術文庫などから柳宗悦先生の著作はいろいろと刊行されていますが、そこに掲載されていないものやまだあまり紹介されていない論考を中心に選ばれていて、新たな柳像が見えてきます。

今回は、「ひと」編。柳に影響を与えた人々に関する文章です。
このあと「もの」編、「こころ」編と全3冊刊行され、柳思想の全貌を探るそうです。
「ひと」編の解説は中見真理さん。

長崎の方がおっしゃっていたことは、本書からより深く「その通りだな」と感じられます。
諫早の問題を含め、社会問題に対して民藝がどうアプローチできるか、改めて考えさせられました。
どうもありがとうございました。

ぜひお読みください。
(M)
posted by mingei at 11:08| その他