2014年08月17日

第147回日本民藝夏期学校我孫子会場、終了しました。

第147回日本民藝夏期学校我孫子会場は、8月9日、10日に無事終了しました。

当日は、台風11号の影響も心配されましたが、多くのお客様が来場され、熱心に講義を聞かれていました。

会場は、我孫子市生涯学習センター「アビスタ」。

001.JPG

8月9日、第1日目。
開校式のあとに公開講座が始まりました。

最初は、杉山享司日本民藝館学芸部長による「柳宗悦と『白樺』」。
そのあとに、作家の多胡吉郎さんによる「柳兼子のこと−時代とのかかわりの中で」が行われました。

我孫子時代の柳宗悦、兼子夫妻について、また、彼らを支援した朝鮮の人たちのことなど、それぞれの想いの強さを知りました。我孫子で聞けてよりイメージが膨らみました。

R0024425.JPG

公開講座が終わると、懇親会に。
参加者それぞれの民藝への想いをお聞きし、交流を深めました。


8月10日第2日目。

この日は、台風の影響が懸念されたため、急きょ手賀沼の遊覧からスタート。
船の上から、我孫子の自然や町の様子を知りました。
蓮もきれいに咲いていました。

003.JPG

そして、またアビスタに戻り、
竹下賢治氏の講義「柳宗悦の父・楢悦」。

R0024489.JPG

そして、お昼を食べてから、
辻史郎氏の「我孫子の地誌」

R0024507.JPG

あまりなじみのない事柄でしたが、柳宗悦らのことを絡めてお話しいただくことで、より身近に、それぞれのことをお聞きすることができ、理解が深まりました。

その後、白樺文学館、志賀直哉旧居、柳宗悦旧居、杉村楚人冠記念館などを歩いて巡り、我孫子と白樺、柳宗悦にゆかりの夏期学校が終了となりました。

白樺文学館↓
002.JPG

三樹荘(柳宗悦旧宅)跡↓
R0024537.JPG

参加者の皆さんは、メモを取られている方が多く、非常に熱心に聴講されていたのが印象的でした。
我孫子に来ると、なんだか勉強の意欲が湧くのかもしれません。

今回は、我孫子市の教育委員会のみなさんや白樺文学館の方々に大変お世話になりました。
我孫子市の星野市長も二日間ともお顔を出して頂き、ご配慮に大変感謝申し上げます。

参加者の皆様もお疲れ様でした。

(M)

posted by mingei at 18:19| 日本民藝夏期学校

2014年07月24日

第146回日本民藝夏期学校唐津会場が無事終了しました。

第146回日本民藝夏期学校唐津会場が7月11日から13日まで、開催されました。

大型の台風が接近しているという予報で、前日まで開催が心配されましたが、始まってみると、その影響もほとんどなく、3日間ほぼ予定通りのスケジュールで開催されました。

会場は、虹の松原ホテル。

R0024286.JPG

初日の公開講座は、130名以上の聴講者があり、満員の中スタート。

はじめの講義は、「民藝入門」。私村上の講義からです。
私が話しているので、写真はありませんが、スライドを駆使してお話しをしました。
慣れないことでしたので、てんやわんや。
なんとか終わってホッとしました。

さて、第2講義は、佐藤阡朗先生の「漆の仕事を50年学んできたこと」。
作り手としてのこれまでの経験と、その心構え。実体験からくる、説得力のあるお話しでした。

R0024304.JPG

その後、懇親会は、各地から参加された方の自己紹介を交え、和やかに進み、1日目が終了しました。

2日目は会場を移動して、中里太郎右衛門窯と唐津くんち曳山展示場の見学。
それぞれご当地の文化と伝統の力を学びました。

R0024364.JPG

R0024372.JPG

午後は、名護屋城博物館にて、村上伸之先生の「肥後陶磁器の誕生と展開」。唐津の焼物の地域や時代での違いなど、系統だてて非常に分かりやすくお話し下さいました。

R0024379.JPG

そして、「暮らしと手仕事」座談会。
地元の作り手のものづくりに対する誠実な想いをお聞きしました。

そして、夕食は有名な「呼子のイカ」。
堪能しました。

そして3日目、旧唐津銀行にて、庄司宣夫先生「私と工芸」。
ものと民藝への熱い想いをお聞きし、全日程を終了。散会となりました。

R0024383.JPG

地元の唐津夏期学校実行委員会の皆様、参加者の皆様ありがとうございました。
(M)


posted by mingei at 16:35| 日本民藝夏期学校

2014年03月08日

26年度の夏期学校は、唐津と我孫子です。

26年度の日本民藝夏期学校は佐賀県の唐津と千葉県の我孫子で開催されます。

夏期学校は、広く一般の方に民藝を伝えるための合宿形式の勉強会です。

詳細はこちら↓
http://nihon-mingeikyoukai.jp/society/summer.html

(M)
posted by mingei at 00:00| 日本民藝夏期学校

2014年02月03日

今年の民藝夏期学校は7月に佐賀県唐津、8月に千葉県我孫子にて開催します。

平成26年度の日本民藝夏期学校の日程が固まってきました。

第146回 日本民藝夏期学校 唐津会場(佐賀県)
 日時 平成26年7月11日(金)から13日(日) 3日間
 会場 虹ノ松原ホテル、佐賀県名護屋城博物館、旧唐津銀行
 主催 唐津夏期学校実行委員会
 定員 60から70名

第147回 日本民藝夏期学校 我孫子会場(千葉県)
 日時 平成26年8月9日(土)から10日(日) 2日間
 会場 我孫子市生涯学習センター「アビスタ」
 主催 我孫子市教育委員会
 定員 50名

※詳細は、『民藝』3月号、日本民藝協会HPにて後日お知らせいたします。
(M)

 
posted by mingei at 00:00| 日本民藝夏期学校

2013年09月16日

越前夏期学校終了しました(9/6-9/8)。

第145回日本民藝夏期学校福井県越前会場が無事に終了しました。

私は残念ながら参加できなかったのですが、県内、県外あわせて80名ほどの参加。
盛況だったそうです。

越前和紙は60軒あるそうですが、今回の夏期学校の冊子も『民藝』7月号と同様な雰囲気で、越前和紙の表紙(同じA5サイズ)。
しかも中の用紙も全ページ和紙を使用、贅沢な作りでした。

今年6月に発足したばかりの越前民藝協会のみなさん、本当にお疲れさまでした。

越前夏期学校001.jpg

越前夏期学校002.jpg

(M)

posted by mingei at 10:00| 日本民藝夏期学校

2013年08月12日

第145回日本民藝夏期学校越前会場、申込締切ました。

9月6日から8日に開催される第145回日本民藝夏期学校越前会場ですが、たくさんの方のお申し込みがあり定員に達しましたので、申込締切とさせていただきます。

福井県越前会場で、本年度の全会場(沖縄、山形、越前の3会場)の日程が終了します。

以上、よろしくお願いいたします。

(M)
posted by mingei at 09:00| 日本民藝夏期学校

2013年08月03日

山形夏期学校3日目最終日

さて、山形夏期学校も最終日です。

R0023432.JPG

3日目、ようやく清々しい青空に。
風が心地よく、避暑地として最高な場所だと実感できました。

R0023395.JPG

この夏期学校に合わせて、ホテルのなかでは、山形県の手仕事、米沢の織物や古民藝等を紹介していました。
平清水焼のナット鉢は、納豆をかき混ぜるのにちょうどよい鉢で、山形特有のものだそうです。

R0023454.JPG

R0023476.JPG

R0023469.JPG

R0023437.JPG

そしてこの日は、前日、秋葉学芸員にご紹介いただいた、雪調が集めた工芸品や、シャルロット・ペリアンが山形を視察した際にデザインして作らせた寝椅子などの実物を山形県立博物館で見学。
これまでお話しいただいていたものを、身近で見学できたことに参加者一同、感激しました。

また、同館所蔵の国宝、縄文のヴィーナスも見学。

その後、閉校式となり全日程を無事に終了しました。

今回の夏期学校は、「雪調と民藝運動―柳宗悦からペリアンまで」というテーマで、順を追って、山形で起こった活動に対する理解を深めることができました。参加者のみなさんにもわかりやすかったと思います。
それ以外にも盛りだくさんの企画内容でした。

地元の山形県民藝協会のみなさんのご尽力に、あらためまして感謝を申し上げます。
(M)
posted by mingei at 10:00| 日本民藝夏期学校

2013年08月02日

山形夏期学校2日目

山形夏期学校2日目。

午前中は、蔵王を散策です。

R0023333.JPG

会場の蔵王アストリアホテル。2日目の朝です。

R0023356.JPG

ロープウェーで山の中腹に降りるとすぐ、大きなお地蔵様があります。
このお地蔵様が建てられたおかげで遭難者が減ったとのこと。
後ろの山には、冬場樹氷となるアオモリトドマツが生えています。

雨は降ったり、やんだり。何とか持ちこたえてくれましたが、雷がちかづいているそうでロープウェーは運休に。
しばらく、乗り場で立ち往生。
待っている間お詫びにと、ロープウェーの方からソフトクリームのサービスがありました。

そうこうしていると、雷の雨雲を避けて、ロープウェーが発車。
なんとか下まで降りてきました。

R0023391.JPG

お昼は、大曽根餅つき保存会によるお餅つき。
参加者も体験し、搗き立てのお餅をいただきました。

山形手仕事展.JPG

その後、希望者は山形市内で同時開催中の「美しい手仕事展」を見学。

R0023409.JPG

また蔵王に戻り山形県立博物館学芸員、秋葉正任さんによる「雪害調査所が集めた民芸品」の講義。雪害の研究のために集められた工芸品がたくさんの写真とともに紹介されました。

R0023422.JPG

夜は、屋外でバーベキュー。

そして、そのあとは部屋に戻り、夜の夏期学校。みなさん、今後の民藝のことなど、議論を深めて就寝しました。

3日目につづく
(M)
posted by mingei at 10:00| 日本民藝夏期学校

2013年08月01日

山形夏期学校終了しました。

7月26日から28日まで、山形の蔵王で開催された第144回日本民藝夏期学校、無事に終了しました。
天候が心配されましたが、当日は参加者40数名、予定通り全日程が行われました。

初日(7月26日)は、会場のアストリアホテルのホールで講義です。

R0023178.JPG

大久保山形県民藝協会会長のあいさつで始まりました。

R0023195.JPG

講師の志賀直邦氏は「柳宗悦の見た山形の民藝」を講義。柳宗悦が山形や日本全国に与えた影響について、熱のこもったお話。

R0023207.JPG

同じく、前・雪の里情報館館長、大友義助氏は「雪害調査所と民藝運動」。雪害調査所の設立経緯や尽力された方について、実物資料を交えてお話しくださいました。

R0023279.JPG

講義が終わって交流会。地元、日本舞踊・赤堀つる叟会のみなさんが花笠踊りを踊ってくださいました。

R0023293.JPG

踊りの最中、ものすごい雲に覆われてましたが、雲間から夕陽が。とても幻想的でした。
そのあと、参加者それぞれ自己紹介して、1日目は終了しました。

2日目へつづく
(M)
posted by mingei at 12:25| 日本民藝夏期学校

2013年07月04日

第143回日本民藝夏期学校 沖縄やんばる会場

先月、628日〜30日にかけて、『第143回日本民藝夏期学校 沖縄やんばる会場』が開催されました。

梅雨明けの青い海と空に囲まれた沖縄県名護市、ホテルゆがふいんおきなわが主会場となりました。


28
日の午後、開校式に続いて、松井健先生(東京大学東洋文化研究所 汎アジア研究部門教授)の講義「柳宗悦のいう『自然』について」を受けました。人間が意図的に創造できない美しさということを考えさせられました。

夜は琉球舞踊の観賞会と懇親会。踊り手の方の衣裳解説を沖縄民藝協会会員の方々にしていただき、貴重な機会となりました。
美味しいオリオンビールと現地の方々の気さくなお人柄に懇親会は大変有意義なものになりました。
143回夏期学校 沖縄やんばる会場 022.jpg
29日は朝から貸し切りバスで移動。大宜味村喜如嘉農村環境改善センターにて平良美恵子氏の講義「芭蕉布について」を受け、芭蕉布の製作工程について詳しく説明を受けました。
続いて、すぐ近くの糸芭蕉の畑と芭蕉布会館にて作業の一部を拝見させていただきました。

糸芭蕉の畑では、ねっとりとした暑さの中、幹を切り、はぎ取り、繊維の種類の応じて皮を選別するデモンストレーションを行ってくださいました。「普段は秋ごろからしか行わないので、良いものは取れない。」と平良さんはお話しされていました。

143回夏期学校 沖縄やんばる会場 084.jpg
更に、大宜味村陶器事業協同組合工房を見学。建設中の登り窯と協同の作業場、仕事の一部も拝見。参加者は思い思いの質問をされていました。
143回夏期学校 沖縄やんばる会場 101.jpg
29日最後は、沖縄でも古い窯という古我知焼、仲宗根さんの手仕事を拝見しました。年2回の窯焚きはやはり夏は避けて行うそうです。

最終日は沖縄の写真家の久高将和氏の講義「やんばるの自然と文化の系譜」を受け、やんばるの森の自然と動物、そして沖縄の方の営みを学びました。
今回の夏期学校最後の講義は、沖縄民藝協会会長、真栄城興茂氏の「琉球藍について」の講義でした。琉球藍、通称泥藍の作業工程の説明を受け、作品を拝見しました。深みのある藍の色に魅せられました。

この3日間の日本民藝夏期学校 沖縄やんばる会場は沖縄民藝協会の方々の手のより、滞りなく安全に終了しました。今回、全てご用意して下さった沖縄民藝協会の皆様には改めて感謝申し上げます。
作り手の多い、沖縄ならではの夏期学校になったのではないかと思います。
(S)

posted by mingei at 11:38| 日本民藝夏期学校

2012年09月28日

夏期学校松本会場報告(8/31-9/2)

第142回日本民藝夏期学校が長野県松本を会場に8月31日から9月2日まで開催された。
校長は長野県民藝協会の降幡廣信会長が勤められ、標語には「美のみなもとを学ぶ」が掲げられた。

松本01.jpg あがたの森文化会館講堂

初日の受付及び講義は、あがたの森文化会館講堂で行われた。ここは大正8(1919)年に開校した旧制松本高等学校の講堂で、大正11(1922)年建造の木造洋風建築をそのまま利用している。歴史ある建物を会場に選ぶもてなしが松本ならではと思われた。
講義は、串田和美氏の公開講座「歓迎講演」、外村民彦氏の基調講演「民藝美の出発点」、尾久彰三氏の講義「浅川兄弟と柳宗悦」が行われた。
夜は宿所である松本ホテル花月にて、夕食をとりながらの懇親会が開かれた。協会の方々が歓迎の気持ちを込めて、長野県歌「信濃の国」を合唱して下さったのが印象に残った。

松本02.jpg 懇親会の様子

翌日の講義は花月の会場を利用して行われた。前半は降幡建築設計事務所を立ち上げ、古民家の再生に取り組んでこられた降幡廣信氏の講義「民藝と建築」。
後半は池田満雄氏による講話「木霊(こだま)」。松本民芸家具制作の現場で、何千年も生き時に霊も宿る木を相手に仕事をしてこられた池田氏の話は驚きの連続で聞きごたえがあった。

松本03.jpg 池田満雄氏

昼食は四会場から自由に選ぶことができ、趣ある店で信州の味を楽しんだ。蔵の町中町散策後、蔵シック館で開催中の「三代澤本寿」展を宮島通江氏の解説で見学。
松本民芸館へ移動し、開館50周年記念「特別展 丸山太郎と民藝の巨匠たち」を丸山廣登館長の解説で見学。市内へ戻り、昭和二十五年創業の「レストラン鯛萬」を降幡氏の解説で見学した。

松本04.jpg レストラン鯛萬

夕食の会場には三代澤本寿の暖簾が今も掛る割烹「しづか」が選ばれた。美味しい料理を囲み、参加者の交流も深まる松本最後の夜となった。

3日目の朝は、バスで一時間ほどかけて塩尻市の漆器産地、木曽平沢の木曽漆器館へ移動。近くに工房を構える宮原健一氏と佐藤阡朗氏の解説で漆器の制作用具や製品を見学後、再びバスに乗り奈良井へ移動。
中仙道奈良井宿は「奈良井千軒」といわれた宿場町で、天保年間の建物が保存され2qほど続いている。町並みの中程にある奈良井地区公民館で、佐藤阡朗氏による講義「漆工技術の歴史と展望」が行われた。

松本05.jpg 木曽漆器館

松本06.jpg 奈良井宿

閉校式では、二十代の参加者から、最年少で参加した北川淳さんと、ご家族で参加した千葉澄江さんが感想を話し、夏期学校の先輩たちから温かい拍手を受けた。降幡校長の「それぞれが学んだ美のみなもとを忘れない」という言葉をもって松本の夏期学校は閉校となった。

長野県民藝協会事務局の瀧澤功氏を中心に会員の皆さまのご苦労の上に夏期学校が開催されたことを、心より感謝申しあげます。

(A)

posted by mingei at 15:51| 日本民藝夏期学校

2012年08月14日

松江の夏期学校が開催されました(7/27-29)

日本民藝夏期学校松江会場が7/27-29の会期で開催されました。

主会場は、宍道湖畔の島根県立美術館。
同館で開催されている「民藝」展の初日と夏期学校の初日を同日にして、各種講義が行われました。

R0021196.JPG

初日は、日本民藝館学芸部長の杉山享司氏と岩立フォークテキスタイルミュージアム館長の岩立広子氏による公開講座。
民藝や手仕事についてのそれぞれの興味深いお話に、一般受講者を含め、120名を越える方々が熱心に聴講されました。

R0021294.JPG

二日目は、まず島根県立美術館「民藝」展の見学。
開館前の時間に特別に案内していただきました。
日本民藝館のコレクション以外にも、個人コレクション他の同人作品や山陰の諸民藝等、300点を越える作品群に皆さん魅了されました。

R0021453.JPG

その展示に加えて、今回は現在作られている方々の作品も見ることができ、山陰の手仕事の魅力を存分に味わいました。

R0021521.JPG

そして、島根県中山間地域センターの藤山浩氏の講義。
中山間部に関する人々の暮らしにスポットを当てて、本来の暮らしのあり方を学びました。

昼食後は、石州嶋田窯の嶋田孝之氏による大甕作りの実演。
みるみるうちに大きな甕を作り上げていく様子に、皆さんすっかり釘付けでした。今回作っていただいたものは実演用に作ったもので、すぐに壊してしまうとのこと。参加されたみなさんは一様に「もったいない」と言っていました。しかし、それはまたいつでも作ることができるという証でもあり、作り手の技術の確かさを実感し、関心させられました。

R0021723.JPG

そして、作り手の現状や未来についての「パネルディスカッション」。
10名の作り手の方が、島根民藝協会杉原会長の軽妙な司会進行のもと、普段聞けないお話やそれぞれの人柄が伝わるお話を語られ、興味深くお聞きしました。

3日目は、出雲織の工房と足立美術館を見学し、終了となりました。

全日程参加者は約60名。
2日目の夜は、宍道湖の花火大会もあり、イベント盛りだくさんな夏期学校でした。
島根県立美術館民藝展」は9/17まで。ぜひお出かけください。

島根民藝協会の皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。
(M)
posted by mingei at 11:11| 日本民藝夏期学校

2012年08月02日

夏期学校青森会場が終了しました(7/20-22)

青森会場での夏期学校が、720日から22日まで青森県民藝協会創立70周年記念行事として、『民芸の心を学ぶ』のテーマで開催された。夏期学校は今回で140回目を迎える。

遠くは九州、中国、関西方面からの参加者も多く、前日までの猛暑に比べ、予想以上の青森の涼しさに皆一様に驚いていた。常連の面々のなかに、初めて参加したという緊張した面持ちの20代、30代の参加者の真剣な眼差しがあった。68名の参加者は袖無し「こぎん」を身に付けた會田秀明会長を始め青森協会員の皆様のあたたかいもてなしを受けた。

IMG_4785.JPG 會田秀明会長

一日目と二日目の会場であった青森市文化会館の一室には、青森協会員所蔵の、蓑、ざる、こぎん、菱刺し、凧絵、神酒口、など見事な民藝品がぎっしりと展示され、参加者は講義の合間に熱心に見入っていた。

 IMG_4806.JPG 展示会場

初日の講義は青森県民芸協会副会長・三戸徹也氏による「青森県の民芸」と、東北福祉大学芹沢_介美術工芸館参与の濱田淑子氏による「津軽こぎん刺しと南部菱刺し」であった。濱田氏は10年間に及び『青森県史』に執筆のためにこぎん、菱刺しなどを調査研究され、その起源から最盛期そして現在までをわかりやすく解説された。

 

夜は宿所となったホテルクラウンパレス青森で懇親会が催された。円卓を囲んでなごやかに食事と会話が進むなか、獅子舞の力強い演舞に一同魅了された。

 

IMG_4800.JPG 青森市高田獅子踊り

 二日目午前は、シンポジウム「民芸から学ぶもの」と「こぎんを刺す」の実習の二つに分かれた。シンポジウムのパネラーは、會田秀明青森会長、岡村美穂子氏、水木省三富山県民藝協会会長、外村民彦日本民藝夏期学校委員長。「こぎん刺し」は、はじめ
10人を予定したものが、30人もの参加希望者があり関係者を慌てさせたという。紺地の布目を1目、3目、5目と数えながら針を刺す行為は容易ではなく、切手1枚ほどを指すのに2時間ほどもかかったが、白い糸の小さな愛らしい模様が出来あがっていくのはうれしかった。熟練した指導者の青森弁の心地よさとともに、大きな衣類を刺した先人の苦労と喜びの一端に触れた時間であった。

 
IMG_4808.JPG 体験学習「こぎんを刺す」

午後は青森市民にも開かれた公開講座である。

岡村美穂子氏による「鈴木大拙と柳宗悦」と中見真理氏による「柳宗悦の複合の美」であった。充実した講演に聴衆一同聞き入った。元鈴木大拙秘書の岡村氏は大拙先生のお供で柳宗悦と何度も同席した方である。一方、中見真理氏の著書『柳宗悦 時代と思想』は、韓国語と英語に翻訳出版されている。公開講座はインターネット生中継された。

 IMG_4824.JPG 中見真理氏講演

夕方、車で1時間弱の酸ケ湯温泉まで移動した。千人風呂で有名な酸ケ湯温泉は棟方志功が毎年のように逗留し作品を残したことでも知られ、ロビーや廊下には棟方の板画や書が掛っている。夜の懇談会の宴会場では、今回の夏期学校のために特別に棟方の書のオリジナルを特別に並べるという大サービスもあった。懇親会では、指名された仙台の参加者が「3.11の地震の時は大事にしているガラス器も陶器も何一つ壊れなかった。私は民藝に守られている」と語った。

 

3日目は早朝喫茶と早朝散策があった。各自湯のみを持ち寄った喫茶室では三戸副会長を中心に土地のお菓子と薄茶やお茶で散策前のエネルギー補給をしながら歓談の一時を持った。

続いて、會田秀明会長らによる東北大学八甲田山植物実験所附属高山植物園の散策があり、30名を超える参加者は青森の草木と空気を満喫した。めったにないという好天に恵まれ八甲田山ばかりか遠く岩木山も望むことが出来た。

 

続き棟方志功記念館で棟方作品を鑑賞した。庭では志功が愛したオモダカの三弁の白い可憐な花と、赤い実の付いたハマナスを見ることが出来た。

IMG_4848.JPG オモダカの花


つがる工芸店ではスズ竹のカゴやこぎん刺しのポーチやガラス器など、使ってみたい青森県の民藝品がたくさん並び、思い思いの品を求める事が出来た。

 

最後はねぶたの家ワ・ラッセで閉校式があり、充実した3日間の楽しい学校を終えた。

 

青森県民芸協会の皆さま、どうも有難うございました。

(I)

posted by mingei at 14:30| 日本民藝夏期学校

2012年07月11日

夏期学校平取会場が開催されました(6/29-7/1)

139回日本民藝夏期学校が、北海道平取町にある二風谷アイヌ文化博物館を主会場に、
43名の参加者のもと開催されました。
新千歳空港からバスで約一時間、平取町は沙流川流域の自然豊かなところに位置します。
さすがは北海道、熊や鹿がよく出るそうです。

平取02.jpg チセ(家)

1日目は会場の沙流川歴史館ホールにて開校式。
日本民藝館学芸部長・杉山享司氏の「柳宗悦と民藝」の講義。
その後、沙流川歴史館とお隣の二風谷アイヌ文化博物館の見学と解説がありました。
バスで「びらとり温泉」に移動して懇親会。北海道一の生産量を誇る平取トマトとすき焼きを堪能しながら、
木幡サチ子さん(アイヌ口承文学語り部)によるユーカラ語りに聞き入りました。
各県ごとに自己紹介があり、交流を深めました。
二泊の宿舎はホテルびらとり、ふれあい館(バンガローに代わる簡易宿泊施設)に分かれました。

平取01.jpg 木幡サチ子さん

2日目は講義会場にてアイヌ文化博物館の長田佳宏氏による「アイヌの歴史と工芸」。
平取町におけるアイヌ工芸振興の変遷とともに民藝を交えたお話がありました。
その後、萱野茂二風谷アイヌ資料館館長・萱野志朗氏と東京民藝協会会長・志賀直邦氏による講義「民族と手仕事」。
三浦正宏氏の進行のもとアイヌ語、アイヌ民族の歴史、先住民族サミット、アイヌ工芸の展望等のお話がありました。
萱野氏は今年アイヌ民族党を発足し、活動されています。
工芸館へ移動し昼食後、体験学習。木彫と刺繍に分かれアイヌ紋様のコースターを作成しました。皆さん夢中になって仕上げていました。

平取03.jpg 講義「民族と手仕事」

平取04.jpg 
体験実習

終わり次第「萱野茂二風谷アイヌ資料館」「アイヌ工芸工房群」「旧マンロー邸」等を自由見学。
アイヌ文化博物館敷地内のポロチセ内に集合し懇親会。二風谷観光振興組合舞踊部会の皆さんによるアイヌ古式舞踊の見学。手作りのアイヌ料理の夕食で地元の方々を交え、夜遅くまで語り合いました。

平取05.jpg ポロチセにてアイヌ舞踊

平取06.jpg 
地元の方々と懇親会
 

3日目はポロチセにてリレートーク「アイヌ工芸家の講話と実演」長田学芸員の解説のもと、木彫の高野繁廣氏とアッシ織の藤谷るみ子氏による実演がありました。
手仕事を継承する方たちの熱意を感じました。

そのまま閉校式と昼食。地元の方々に見送られ、名残惜しく解散となりました。

平取07.jpg 
アッシ織見学

お天気にも恵まれ、アイヌ文化にどっぷりと浸かった三日間でした。
なにより地元の方々がとてもよく協力してくださり、学校らしく充実していました。
観光地としてもなかなか訪れる機会のない平取町では、アイヌの文化が息づいています。
今後もアイヌ文化を守り継承し続けることを願うとともに、この交流を大切にしたいと思いました。

最後に北海道に民藝協会の無い中、企画の実現までこぎつけ尽力された秋田県民藝協会の三浦正宏さん、校長の外村民彦さん、二風谷アイヌ文化博物館の皆様に感謝申し上げます。
イヤイライケレ!(ありがとうございました)

(an)

posted by mingei at 17:32| 日本民藝夏期学校

2011年09月13日

倉敷夏期学校報告

9/2から9/4まで、第138回日本民藝夏期学校が倉敷で開催されました。

初日の2日(金)は、台風が岡山を上陸するとの予報が出ており、開催自体も心配されましたが、台風の速度が自転車並みの速度と、ゆっくりだったので、交通機関の大きな乱れもなく、私が乗った飛行機もたいした揺れもなく到着しました。(このスピードの遅さがこの後、被害を大きくさせたようですが)

初日は、予定通り松井健氏の「民藝の未来形―試論と提案」が行われました。
一般の方も聴講可能であったため、約200名入れる丹下健三設計の会場(倉敷市立美術館講堂)はほぼ満席。
ものの見方の重要性と今後の民藝のあり方について、ご自身が蒐集されたものを提示されながら、新しい展開を模索されました。

R0018529.JPG 松井先生の講義

その後、次第に雨が強くなってきましたが、大原美術館、倉敷民藝館を見学し宿泊先の倉敷アイビースクエアに移動。

R0018531.JPG 大原美術館工芸館

R0018539.JPG 倉敷民藝館展示風景

花餅の実演と懇親会となりました。花餅とは、日蓮上人の命日に供えられる餅のこと。保存会の方が実演をされ、それを見ながら参加者も製作に挑戦しました。
3日間通しての参加者は70名ほど。懇親会では地方ごとに参加者が自己紹介、東北から九州まで、民藝を愛好する皆さんが集まり親睦を深めておられました。

R0018565.JPG 花餅実演の様子

R0018589.JPG 実際に供えられた花餅

さて3日(土)は、今回の台風の影響を大きく受け、変更を余儀なくされた日となりました。
当初予定されていた倉敷ガラス、備中和紙の工房見学は中止。
会場の藤木工務店で1日座学の講義となりました。

R0018657.JPG 3日の講義の様子

午前中は、高山雅之氏による「郷原漆器・備中漆の再考」、金光章氏「民藝とくらし」。
午後は、急遽内容を変更して、小谷真三氏の「倉敷ガラスについて」の講義となりました。約40年前のガラスを吹いている映像をご覧になりながら、当時の苦労された話や倉敷民藝館初代館長外村吉之介氏から学んだことなど、言葉の端々から伝わる作り手としての実感のこもったお話でした。
そして、4日(日)に予定されていた杉山享司・柴田雅章・武内真木の各氏による「仕事と暮らし」。暮らしのあり方を真剣に見つめる方々の次代への参考にすべきお話しでした。

3日の会場では、地元の作り手による即売会も実施され、購入を希望する方々の長蛇の列ができました。作り手の方の励みになるとともに、我々参加者も地域に根ざしたモノづくりを拝見し、地元の手仕事を知るよい機会でした。

R0018644.JPG 蒲細工

R0018652.JPG 花筵

夜の交流会では、地元の郷土料理、シャコの天ぷらやママカリなど、こちらも舌で岡山の暮らしを感じることができました。

ようやく、天候が回復した4日(日)は、「岡山県の手仕事」調査の経過報告。その後、美観地区を見学し閉校となりました。

今回の夏期学校は台風12号に影響で当初の予定から大幅な変更となり、準備にあたった岡山県民藝協会は大変なご苦労であったと思います。
皆様、大変お世話になりました。ありがとうございました。

(M)
posted by mingei at 11:15| 日本民藝夏期学校

2011年09月09日

倉敷夏期学校が無事に終了しました(9/2-9/4)

第138回日本民藝夏期学校倉敷会場は、9/2-9/4の日程で開催されました。

台風12号の影響で、当初予定されていたガラスや和紙の工房見学が中止となり、スケジュールに変更が出ましたが、会期を無事に終了いたしました。

主催の岡山県民藝協会の皆様、大変お疲れさまでした。急遽の変更で大きなご苦労だったかと思います。
どうもありがとうございました。

本年度の日本民藝夏期学校は、7月に開催された豊田会場、今回の倉敷会場で終了しました。

来年は、北海道、青森、長野県松本、島根県松江(予定)にて開催いたします。
詳しい日程は決まり次第、本ブログおよび、日本民藝協会HP、『民藝』誌上にてお知らせいたします。

(M)
posted by mingei at 10:55| 日本民藝夏期学校

2011年08月27日

日本民藝夏期学校公開講座のお知らせ(9/2金曜、13時より)

日本民藝館特別展「芹沢_介と柳悦孝―染と織の仕事―」
は9/4に終了いたします。まだご覧になっていない方は、是非ともご来館ください。

そうこうしている間に、8月も終盤。来週、9/2,3,4は岡山県倉敷市にて第138回の「日本民藝夏期学校」が開催されます。全日程参加の申し込みは締め切っておりますが、松井健氏(東京大学教授)による公開講座は無料にてご覧いただけます。
お近くの方もそうでない方も、足をお運びください。

9/2(金)13時から15時(12時半より受付開始)
演題 「民藝の未来形―試論と提案」
講師 松井健氏(東京大学東洋文化研究所教授)
料金 無料
会場 倉敷市立美術館講堂3階(岡山県倉敷市中央2丁目6番1号)
問合 倉敷民藝館(電話086−422−1637)

今年の日本民藝夏期学校の日程表はこちら
(M)
posted by mingei at 13:49| 日本民藝夏期学校

2011年07月31日

夏期学校豊田会場が終了しました(7/22-24)

今年最初の日本民藝夏期学校豊田会場が終了いたしました。
遅ればせながら報告をさせていただきます。

狂言小.jpg

〇第一日目
豊田市駅近く豊田市能楽堂にて受付後、13時より開校式。
夏期学校参加者は61名 公開講座はあわせて約200名の参加がありました。

公開講座T「民藝の役割」水尾比呂志氏(日本民藝協会名誉会長)。
日本における「数寄」の考えと民藝運動についてお話がありました。
次に狂言・本多静雄氏作「井戸茶碗」(井上靖弘氏ほか)を鑑賞。
民藝の思想を取り入れた演目で、分かりやすい解説とともに楽しむことができました。
そして公開講座U「民藝館の歩みとその意義」杉山享司氏(日本民藝館学芸部長)。
民藝運動創始者・柳宗悦の日本民藝館開設に至るまでと今後についてのお話がありました。

終了後、名鉄トヨタホテルにて懇親会。愛知ゆかりの料理とともに参加者の紹介等があり、和やかに懇談しました。


〇第二日目はバスにて工房等の見学

久野染工場小.jpg
豊田市→有松へ
久野染工場(上写真)にて、有松絞りの現代における取り入れ方や染色加工、出来上がりの製品を見学しました。
その後有松・鳴海絞会館へ。竹田耕三氏の解説のもと、絞くくりの実演を見学。
90歳の方のくくりの早さに驚きました。

水野さん小.jpg窯垣の小径小.jpg
有松→瀬戸へ
瀬戸蔵ミュージアムにて瀬戸焼の歴史や生産道具を見学。
その後、瀬戸本業窯水野半次郎氏の解説のもと、「窯垣の小径」(上写真)を歩きつつ、資料館と瀬戸本業窯の登り窯と工房を見学しました。
地元の良土を使用し、「民藝」の精神でお仕事を続けている様子がわかりました。

瀬戸→小原へ
小原和紙の里を見学。小原は室町時代より和紙の里として知られている場所。緑豊かな場所でした。
小原→足助へ
香嵐渓を眺めながら鮎定食をいただき、豊田市駅にて解散。
移動距離が多く少し駆け足でしたが、とても充実した見学となりました。


〇三日目 豊田市民芸館へ

豊田市民芸館小.jpg
企画展「手仕事の現代日本」展見学。児玉学芸員より解説がありました。
(上は日本民藝館より移築された第1民芸館にて)

パネル小.jpg
その後、公開パネルディスカッション
濱田琢司氏(南山大学准教授)の基調講演の後、
パネラーに竹田耕三氏(絞り工芸家)、白土慎太郎氏(日本民藝館学芸員)、水野雄介氏(瀬戸本業窯八代・水野半次郎後継)が加わり、
「民芸の現代的意義とその楽しみ方」について作り手、使い手、伝える立場から各々民藝に対する見解が述べられました。
今後どのようなものを作り、どのように伝えていけばよいのか…民藝について考えるよいきっかけとなったと思います。
公開講座には夏期学校参加者を含め約120名が聴講、会場はいっぱいでした。

天候にも恵まれ、参加者の方々は充実した三日間になりました。
豊田市民芸館の主催は初めてのこと。事務局の皆さんのチームワークはすばらしかったです。
この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
(an)
posted by mingei at 17:16| 日本民藝夏期学校

2011年07月08日

平成23年度日本民藝夏期学校は豊田・倉敷両会場とも定員に達したため、締切となりました。

第137回日本民藝夏期学校豊田会場(平成23年7月22日-24日)
第138回日本民藝夏期学校倉敷会場(平成23年9月2日-4日) 

以上2会場は、定員に達しましたので締切となりました。

尚、それぞれ公開講座のみの参加は受け付けております。
参加ご希望の方は、
各会場の連絡先にお問い合わせください。

各会場の日程・連絡先は
こちら

(M)
posted by mingei at 17:16| 日本民藝夏期学校

2011年04月30日

夏期学校を愛知県豊田市(7/22-7/24)、岡山県倉敷市(9/2-9/4)で開催します。

日本民藝夏期学校が、愛知県豊田市(7/22-7/24)、岡山県倉敷市(9/2-9/4)にて開催されます。(今年予定されていた青森会場は震災の影響により、来年に延期となりました。)

詳細は日本民藝協会のホームページ内の「夏期学校紹介」にてご確認ください。

ぜひご参加ください。

本日、『民藝』5月号が発行されました。
日本民藝館で開催中(6/26まで)の「名品展」の関連特集です。

201105.jpg
(M)
posted by mingei at 18:01| 日本民藝夏期学校