2012年03月09日

濱田窯の再建後初の窯焚きを見てきました。

2011年3月11日の震災後、
再建された益子・濱田窯の初めての窯焚きが3/2-7に行われました。
お誘いを受け、3/6の晩に急遽伺うことができました。
震災後の壊滅的な状況から再建された登り窯と塩窯(写真)に、火が入っているのを間近で見ることができ、なんともいえぬ思いがしました。
来週には窯出しをするそうで、出来上がりが楽しみです。
益子参考館の再建もまだまだ時間はかかりますが、復興の第一歩としてうれしい出来事でした。

震災後一年となる3月10・11日には、城内坂を主な会場として、「復興感謝市」が開催されます。
益子参考館でも濱田庄司が使用していた工房のろくろを用いての実演公開等、関連イベントを実施するそうです。
http://www.sankoukan-saiken.net/
ぜひお出かけください。

登り窯01.jpg

塩窯01.jpg   (an)
posted by mingei at 15:49| 各地の手仕事

2011年01月26日

『岡山県の手仕事2006〜2009』が発行されました


倉敷民藝館内に事務局のある手仕事の現状調査委員会(委員長・三宅登志夫氏)2006-2009年までの手仕事調査を『岡山県の手仕事2006〜2009』としてまとめられました。

手仕事の現状調査委員会は、2006年に岡山県民藝協会創立60年を迎えたのを機に、岡山県内を民芸品に限定しないで手仕事全般の現状(技術的なことよりも、何処にどういう手仕事が残っているか、絶えたか、あるいは新しく始まった仕事があるかなど)を調査記録することを計画し、倉敷民藝館の協力を得て発足されました。


予定している調査が全て終わるまでに今後数年を要するため、中間報告として今回の発行となったそうです。

A4
サイズ242頁にまとまられた記録は、焼物、ガラス、和紙、紙工品、染織、花筵、敷物、草・蔓・木皮雑工品、竹工品、木工品、石工品、金工品、その他と分野別に見開きで一件ずつ紹介されています(以下は表紙と花餅の調査頁)。

岡山の手仕事表紙.jpg
花餅03.jpg花餅02.jpg

見開きの左頁には調査報告[職種、屋号、創業、名前、所在地、制作物、材料、材料の入手先と生産状況、特記(労働時間・加工工程・加工用具・流通範囲・流通ルート・価格など)]
右頁には作り手の仕事場や道具、作品の写真が掲載されています。 

これまでの調査件数は118件、調査に参加した人は約350
これだけの件数がまとまると見応えがあり、また手仕事の現状が垣間見えてきます。  

「この資料が地域に根ざした手仕事が横断的につながりを持ち、発展、拡大する一助となることを願ってやみません」と挨拶文より。とても意義ある運動だと思います。
調査報告書は部数に余裕があるそうなので有料にてお分けしているそうです。
ご入用でしたら倉敷民藝館までお問い合わせください。

 mikiguti.JPG

私も以前倉敷を訪問した際に、荒物屋さんで見つけた御神酒口(上写真)のことを思い出しました。まだまだ隠れている手仕事が全国にはたくさんありそうです。
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posted by mingei at 15:28| 各地の手仕事

2011年01月09日

瀬戸本業窯を訪問。

あけましておめでとうございます。

本日(9日)より、日本民藝館では「日本の古人形―三春・鴻巣・堤など―」展がはじまりました。(3/21まで)
あわせて日本民藝館のホームページもリニューアルされています。見やすいです。(HPは
こちら

さて話は変わりますが、
冬休みを利用して、昨年の『民藝』
12月号(特集は「瀬戸の石皿」)でお世話になりました、瀬戸本業窯の水野半次郎さんの窯場を訪ねました。

年明け早々にもかかわらず、7代目、8代目ともにいらっしゃって、
丁寧に説明をしていただき、非常に勉強になりました。

素材へのこだわり、手仕事に対する意識、祖先の仕事への感謝、民藝に対する想いなど、300年の本業窯の歴史を守ってきた説得力のあるお話でした。改めて、私自身も共感し、また手仕事の素晴らしさを実感しました。

地元の原土を自らブレンドし、釉薬も自然の灰を利用した実用の仕事。
瀬戸のなかでも、こういった仕事を理解するところが少ないそうで、
私たちは、民藝や手仕事に対して、作り手の方々と共通した認識を持ちながら、お互いに交流し励まし合っていかなければいけないなと思いました。

瀬戸本業窯の皆様、本当にありがとうございました。(瀬戸本業窯のHPは
こちら

本年もよろしくお願いいたします。

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4連房の登り窯。昔はこの3倍、14連房あったそうです。室内は、私が背伸びしても十分入れるくらいのゆったりとした広さでした。(現在は使用していません。)

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釉薬の原料となる赤松。この量から、どんぶり1杯半くらいの灰が取れるそうです。

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瀬戸本業窯の展示スペース。

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窯を守る狛犬。

(M)
posted by mingei at 11:55| 各地の手仕事